海軍局地戦闘機 試製 秋水(しゅうすい) 

 

このページは、どこに入れたらよいか未定の為、とりあえずここにあります。じーちゃんネタとして。

 祖父のよくする話は、盆栽と秋水。盆栽話も面白いが興味があったのはコレ、「秋水」の話。大平洋戦争(本人は、たしか大東亜戦争といっているが...)の時に、操縦桿やらを作ってたようで流石に詳しい。しかし、表向きに主力で作ってたのは「赤トンボ」と呼ばれる複葉翼の海軍練習機。終戦間近になり敗戦の色が濃くなる頃、当時の海軍の要請で極秘に製作していたのが「秋水」だったようです。
 さらに興味をおぼえたのは、エンジンがプロペラではなくて、ロケットである点。「ジェットでしょう?」って聞き返すと「違う...、ロケットエンジンだったなぁ」という。これ宇宙へ行くアポロやスペースシャトルといっしょのエンジン。50年以上も前に実用化していたとは...。


 数年前に購入したプラモ。いまだに未完成。

 左図は、プラモのパッケージです。興味のある方は発売元、(株)長谷川製作所(ハセガワ)まで問い合わせ下さい。たぶんまだ売ってるかも...。

写真引用 Fine molds 〒441-31 愛知県豊橋市雲谷町字上ノ山65-69

上から、側面、上面、下面の図。

なんとも...、水平尾翼がありません。

それにしてもこの形、なにかに似てませんか?

 秋水は、1人用の飛行機ですが、スペースシャトルやインカの遺跡で出土するペンダント形飛行機のよう...。ずんぐりとしてます。

 本家本元の開発国は、ドイツです。
 日本は当時極秘にドイツから設計図を入手して、図面や説明書の資料から作ったそうです。今でいうライセンス生産のようですが、当時の事情から現物見本は、まったく渡されず、まさに紙からの情報のみで作ったといいます。驚きです。材料にはすべて国内産が使用され、工場も全国数カ所で分業生産されていたようです。

 山形では、エンジン本体以外を作成。工場名は「日飛(にっぴ)」というところで作られた。場所は、いまの山形西高等学校とその周辺地だったようです。


 
名 称

 秋水(しゅうすい)

 KOMET(コメート)

制式名

 J8M1 (8番目の局地戦闘機で三菱重工製の当初開発機)

 Me163B-1a

全幅(翼幅)

 9.5m

 9.3m

全 長

 6.0m

 5.7m

全 高

 2.7m

 2.5m

翼面積

 約18平方m

上昇角

 45〜60゜

 60゜

材 質

 胴体 超ジュラルミン セミモノコック応力外皮式全金属製

 主翼.垂直尾翼 全木製(樺またはブナ木)

エンジン

 特呂2号(ロケットエンジン)

 全重量150kg 推力1,500kg

 HWK109-509A-1

 推力1,600kg

燃 料
  •  甲液
    •  過酸化水素(H2O2)の80%溶液
    •  安定剤として オキシキノリン ピロ燐酸ソーダ を加える
  •  乙液
    •  メタノール(CH3OH)、ヒトラジン(N2H4H2O)、若干の水とシャン化銅カリウム(K3Cu(CN)4)の混合液
  •  触媒
    •  二酸化マンガン(MnO2、過マンガン酸カリウム(KMnO4)

 液体燃料

全備重量

 約4t(うち約2tは燃料の重さという

 4.2t

武装器

 5式30mm機関砲×2

(片側30発の計60発 連射時は9秒間で終了)

 30mm機関砲×2

 固定武装MK108 

着陸装置

 滑走ソリによる胴体着陸

(燃料が切れると、グライダーの原理で滑空しながら下降する飛行機)

 滑走ソリによる胴体着陸

(燃料が切れると、グライダーの原理で滑空しながら下降する飛行機)

乗 員

 1名

 1名 (ただし練習機は、教官も同乗して2名)

上昇限度 最大速度

 13,000m(13km) 950km/h

 15,000m(15km) 960km/h

滞空時間

 約7分

 7〜8分

  


 

 

 

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